
人気尊「不動明王/ふどうみょうおう」。種子字は「ha:m~/ハーン」。真言小咒の「namah, samanta vajra:n,a:m~ ha:m~/ナマス サマンタ ヴァッジュラー ナーン ハーン」の最終語より。酉歳の守護梵字や、各不動寺の木札に書かれ、特に有名な梵字でしょう。伝承では「カン」と呼びます。

梵名は「acalana:tha/アチャラナータ’ァ」です。印度シヴァ神の異名で、「動かざる者」の意味から、不動、無動尊、不動使者とも呼ばれます。

合字梵字と呼ばれる、日本独特の特殊な梵字形も有ります。真言大咒の最終説「ha:m~/ハーン」と「ma:m~/マーン」をつなげ、「hmma:m~」と書き「カンマン」と呼ばせる合成形です。又、朴筆で書かれた「流れカンマン」...これらの字もとても人気が高いですが、ここ迄来ると「文字」と言うよりも「創作美術」の世界...語学的には誤字とされていますが...合字梵字や装飾梵字の発想はとても日本的で私的には賛成です。梵字を書道美術に取り入れた歴史も日本に梵字が生き残った理由の一つと考えます。